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歌唱力って具体的には?
歌唱力をアップさせるには、自信を客観的に分析し、欠点を補うためのトレーニングをする必要があります。
歌唱レベルを評価する要素は以下の大きく5点です。
・音域…使える音域が広い
・声量…声量のコントロールができる
・ピッチ…細かなピッチも表現できる
・リズム感…さまざまなリズムに対応できる
・テクニック…ビブラートなどの小技
このあたりの要素がバランスよく鍛えられている方は一般的に、上手いと言えます。勘違いしてはいけないのは、それぞれの項目のバランスです。自分は、音域があるから歌唱力が高いというのは間違いで、総合的に、バランスよく鍛えられているかがポイントとなります。また、これらは苦し紛れで、できるのではなく、自分の持っている力の50%ほどで、これらの5つの項目を余裕で操れる方こそ、歌唱力が高いと言えるでしょう。
また、この評価に関しては、カラオケの機械の方が精密に測定してくれますので、人の評価よりもあてになります。ただ、歌い手の使い方の体感までは、評価してくれないので、このあたりは機械の限界です。
カラオケの採点はあくまで参考程度に
例えば、AとBの、2人のカラオケの達人がいて、同じ曲を歌い、機械の評価の内容が、まったく同じ評価になったとします。しかし、Aは、体にかかる負担が、ほぼなく、この後、何十曲でも続けて歌うことができます。一方、Bは、体に負担を感じ、特に喉にかけて、筋肉の疲れが見えて、あと2~3曲しか、まともに歌えないとします。
この場合、どちらが効率良く、歌っているかは一目瞭然わかりますAの歌唱力は本物でしょう。
ただ、機械の採点では、そこまで採点されません。あくまで、音についての分析結果だけです。つまり、根本の発声方法がどうこうよりも、機械採点に気に入られるようなことをすればよいのです。かなり、小手先のごまかしがきくのです。なので、採点結果は、参考程度でよいのです。本当に重要なのは、歌っている時に、どう体感しながら発声しているかなのです。
カラオケの上達 ポイント
まず、この記事の対象者は、主に、オリジナル曲で勝負するアーティストではなく、カラオケで上手く歌いたい傾けの記事となります。特にあまり歌を歌たった経験がない方や、自分の声を録音して普段から聞く習慣がない方で、カラオケで上手く歌いたい方向けの記事となります。特に、最近では、歌い慣れている方が増えていますし、もうすこし、こうしたら上手くなるのにといった惜しい方もおられます。自分はどのくらいのレベルなのか、客観的に見て、常に、成長できるように、毎回、発声トレーニング時には、録音することは必ず必要となります。(慣れてきたら必要がない場合もありますが、体調によっては、響きの認識が落ちる場合もありますので、なべく録音しましょう。)
以下に、カラオケで悩めるポイントと、その改善のイメージをまとめてみました。
大きな声を出すことができない
毎日、数曲を歌い発声していると、自然と大きな声でも苦なくうたえるようにはなりますが、それでもある程度の大きな声がでない場合は、ひょっとしたら基礎体力(腹筋・背筋等)や呼吸法をみなおしたほうが良いかもしれません。毎日、トレーニングしても、大きな声がでないのであれば、最低でも、腹筋と背筋から鍛えてみてください。他には、特に呼吸法では普段の生活が大事で、たっぷりと肺を膨らませる胸式呼吸や、おなかを膨らます、腹式呼吸を常に実践してください。このあたりは、勉強地中や仕事中でもできることです。ゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。これにより呼吸をコントロールする周りの筋肉を鍛えます。また、声量に関しては、構造的に限界もあるようで、個人差が大きいのも特徴で、もうすでに、ぎりぎりまで出ているのなら、無理をして大きな声を出す必要はありません。
大きな声はでるが、高音は苦しい
大きな声がでることは、上手い下手にかかわらず、歌唱力を上げる第一歩として必要不可欠となります。大きすぎるのなら、コントロールして、適切な音量にすることができます。これが、もともと器がない場合は、コントロールの幅も狭くなります。大きな声がでる方の場合、高音が苦しい時点で、正しい発声法ではありません。まずは、地声だけで歌おうとせずに、裏声も使って歌うことが必要です。また、ここでいう裏声は、地声のような裏声のことを意味します。人間は構造的に、高音域を地声でだせない仕組みなのです。高音域がでている方は、地声に裏声をまぜたような声を使いこなしているのです。まずは、そのレベルになるように地声に裏声を混ぜた音を試行錯誤で鍛える必要がありますが、それがある程度できても、実は、低レベルです。ただ、この段階でも、他の人から見れば、曲によっては、すごく上手く聞こえるので、上手といわれることでしょう。本当に上手と呼ばれる人は、高音も低音も発声方法は同じで、楽に出せて当たり前のレベルなのです。まず根本的に、体感がことなるのです。興味がある方は、そのレベルを目指すことをお勧めします。このWEBサイトでも、別の編で、イメージのポイントのみ紹介しています。
自分の声を録音するクセをつける
初心者の頃は、自分がどんな声をしているのかもかわらない可能性があります。もともとなんらかの楽器を習得している人であれば、自分の声でさえ客観的に見ることのできる場合もありますが、あまり楽器にかかわってないひとであれば、自分の声すら知らない可能性があります。以前、自分では、とても歌に自身がある方がおられました。その方に、録音してトレーニングを推奨したところ。かなり、自分の声にショックを受けていました。自分がイメージした声と、録音された声があまりにも違うせいです。つまり、自分の声を把握していなかったのです。自分の声をしらないでトレーニングは語れませんので、絶対に録音して聞きなおす癖をつけてください。また、他にも、今の段階では余談になってしまいますが、ビデオカメラで、自分の歌っている表情の変化も記録するとよいでしょう。それが無理なら、大きな鏡を見ながら唄ってください。まずは、客観的に自分を見ることが重要です。どんない上手く歌唱力があっても、表情がダサい場合は、せっかくの表現力も台無しです。特に口の動きに癖のある方もおられますので、矯正する意味でも重要です。表現力は歌唱も含めて、全身で表現するように心がけてください。つまり、テレビでみているアーティスト並みの表情を演出できるように日々研究しましょう。要は、ダサく見える時点で歌は上手でも、表現力としてはアウトです。
録音を聞いても、耳が悪い人は上達しない
自分で録音した発声を聞いても、耳が悪い人は、どこが、悪いのかが分からないので、改善できないのです。特に、神経質なほど、音をよく聞いて、特に、響きや、音程、苦手なフレーズなど、チェックするとよいです。特に、満足いかないのであれば、発声方法そのものに、問題がある場合が多く、9割は発声方法です。その他は、滑舌や自分が音痴なことが問題です。
録音した音声のチェックは、例えば、高い音を連発するような曲を歌ったフレーズで、音はでているが、苦しくしいといった事がある場合は、なぜ、苦しくなったかを追求します。もちろん、発声が悪いから苦しいのですが、悪いポイントをあぶりだして、それらを試行錯誤で、トレーニングすることが重要なのです。問題の解決は、実践した試行錯誤からしか生まれません。つまり、このサイトを読んでも参考程度にしかなりませんし、本来、ヴォーカルトレーニングは、自分の耳で行うものなのです。それができない人は、他人に評価してもらえばよいのです。
重度の音痴は改善できない
特に、音痴については、生まれ持ったもので、音感に関する遺伝子は存在します。従って、努力だけで、音痴を克服するのは、難しいと思います。音痴には、重症なものと、軽度のものがあり、自分の声の録音を聞いて、まず、自分の音の間違いに気づけことと、それらを修正する能力が求められます。音痴の方は、自分の出した音が分からないので、まず、そこを発声時に意識して、音程をコントロールします。意識して、修正したものをもう一度、録音して、直っているのなら、まだ可能性はありますし、それでも無理な場合は、歌の上達はあきらめてください。時間の無駄になります。
楽器演奏ができれば、自己歌唱分析が精密になる
一般的に、ボーカリストは、楽譜やピアノの鍵盤については無知な場合もあるので、このあたりの知識があったほうが、より自分を分析することができます。例えば、自分の出した音の位置も、どの音か分からないようでは、分析の使用がありません。まず、高いレベルの歌唱法を習得するには、最低でも、なんらかの楽器で、自分の音を確かめることができるような能力も必要です。それに加えて、五線譜に書かれた、楽譜も音を確かめる為に、知ることが必要となります。ただ、これらはヴォーカリストが最低限知る必要がある知識なので、欲をいうなら、引き語りができるほど楽器が操れたほうがよいです。
まずは語り弾きができるように
楽器というと難易度が高いと思われますが、簡単な語り弾き程度であれば、毎日30分ほどの練習でも、1ヶ月間しっかりやれば、かなり上達します。要は、じみちに続けることが重要で、英語の学習と、それらは似ているところがあります。続けていれば、確実に上達するもので、たとえ多少、間違った練習方法でも続けれてれば、上達はします。
まず初心者に多いのが、はじめから出来ないと決め付けている方です。確かに、クラシックピアノやクラシックギターをやるのには、一日30分は無理がありますが、目指すのは語り弾きです。語り弾きは、コードとよばれる和音を弾くことで、簡単に伴奏をつけることができます。やってみればわかりますが、そこまで難しいものではありません。
音の高さを把握する能力が必要
楽譜が読めることに越したことはありませんが、特に、自分の出した音域をピアノの鍵盤、又は、ギターのフレッドに指をあて、なぞれるぐらいの音程の把握は必要だと考えています。なぜなら、客観的に、録音音声をチェックする際にも、音域のチェックができなければ、どの音域が苦手かなどの具体的な分析ができないからです。これは本気でカラオケが上手くなるにはもっとも重要となります。また、もし、プロとして活躍したいのなら、なおさら必要です。