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歌唱力だけではプロにはなれない
まず、歌唱力だけで、プロとして活動できる時代はとっくに終わりました。つまり現在では、歌唱力に自分にしかできない表現がふくまれていないといけませんし、歌唱力以外の要素がなければ、プロとして通用しません。
まず、プロとして活動するには、上手く歌えること当たり前です。又は、少々下手でも、強烈に強いインパクトがなければ、だれも引き寄せることができません。よくカラオケ番組等でみる、素人の歌手は、歌が上手だけど、個性がまるでなく、ただ上手いだけというのが非常に多いです。
良く考えてもわかるように、アーティストは商品ですから、粘りつくような個性がなければ、長期にわたって活躍することなど不可能なのです。今、活躍しているアーティストは、個人に個性がある場合や、バンドの形態、ビジュアルに個性、又は、歌唱力以外のエンタメ性をもった方ばかりなのです。
また、プロになるには、お金の管理も把握しておかなければなりません。
オリジナリティーの追求が重要
誰かとかぶっている時点で、それは、もう終了なのです。真のオリジナリティーとは、まだ誰にも開拓されたいない方向のパイオニアです。また、真似しようとしても真似できないというのが一番の理想です。
唯一の歌唱スタイルになる
独自の表現力を磨くのは至難の技です。いっそのこと、はじめから、尊敬する歌手などがいないほうが良いくらいに思えまずか、それだと、歌唱スタイルを真似できないので、目標がないのも、上達に支障をきたします。ならどうするか? まねではなく、個性的な歌い方を開発するのです。また、それらは自分の声質を最大限に引き出せるようなものでなければなりません。
その良い例が、B’zの稲葉氏であると思います。彼の若い頃の動画でラウドネスをコピーしたものがYoutubeにもあります。彼のB’zデビュー時からの歌唱法とは全く異なります。当初はヘビメタ路線で、まさに、ラウドネスそのもの。おそらくラウドネスのボーカルよりも太く芯のある声を出しいています。しかし、当時には、このような歌唱法のジャパメタアーティストは、かなりいました。その先駆けがラウドネスであり、やはり、このようなバンドスタイルとヴォーカルスタイルで、仮にデビューしても、リスナーには、どこかで聞いたことがある、又は、ラウドネスのパクリだといわれるのが落ちであったでしょう。実際、二番艇以降のよくにたアーティストは、やはりラウドネスと比較され、個性的とは呼べないのでインパクトが薄いです。
さて肝心の個性についてですが、おそらく稲葉氏もB’zのデビュー当初は、個性とかあまり考えてなかったと思います。ただ、今では、かなり癖のある唄い回しにまで変化し、初期と現在でもかなり異なります。つまり、個性を磨いていることは間近いないです。要は自分の歌唱スタイルを確立してしまったのです。これがプロとしては、一番重要です。
歌唱技術がないうちに個性をもとめると、かなりボロボロのシンガーになってしまいますので、あまり個性を追求するのは進めませんが、歌唱力が上がっているのなら、いつまでも、誰かににたようなフレーズを歌っていないで、独自の言い回しや、声の生かし方を追求すべきです。
下手糞でも唯一の歌唱スタイル
下手糞な歌手でも、過去には名曲を歌い、有名になっている方もおられますし、要は、個性が大衆から認められればよいだけのことなのです。聞いた人が、よいと思えば良いのです。歌唱力がなくても個性で勝負できる方は、その道を追及してもよいでしょう。そのためには、歌詞のフレーズや、曲の構成など、その他の要素の強化も必要となってくるでしょうが、個性というのは、トータルで表現するものなので、歌唱力だけに頼るものでもないのです。
ルックス・踊りも表現力で重要
ビジュアルは表現力の一部ですが、ヴォーカリストのルックスが良いほうが、もちろん、みんなから注目されるに越したことはありません。例えば、歌がそこまで上手でなくても、ルックスがよければ、ファンが増えます。もちろん、歌唱力もあり、ビジュアル力があるに越したことはありません。最近では、もともとのアーティストのルックスよりも、アイドルグループやきゃりーぱみゅぱみゅなどのようにファッションスタイルに個性を持たせたスタイルに変化しているように思えます。特に、理由としては、音楽の売り上げの落ち込みで、普通のCDを出していても売れなくなってきたことに影響があるでしょう。
他にも、表現力といえば、踊りです。エグザイルやAKB48のように、ダンスも含めたミュージックというものが、表現力に差別化を生み出し、今後、徐々にマンネリ化していくのではないかと思われます。従って、新しいような見せ方を思いついたら、どんどん自分をプロデュースしていく力が必要なります。もうここまでくれば、ヴォーカリストの歌唱能力だけの話ではなくなってきます。言ってみれば、歌は上手くて当たり前の時代であります。
普段から感性を磨く
オリジナリティとは、ヒラメキの力もあるのです。そのためには、普段から、いろいろなものにふれて、物事にはじめから先入観を持って決め付けず、あたらしい目で見つめることが重要です。特に、分野は音楽でなくても、美術でも、自然とのふれあいの中にも、ヒントがかくされています。特に、あこがれのアーティストがいる場合は、その人になろうと、その人を目指しますが、それらは、全く無意味なことで、あなた自身が、誰かから、あなたのようになって見たいと思われるようなものでないといけないのです。その為には、ジャンル関係なく、いろいろなものにふれあっていくことがいかに重要であるかが理解できるはずです。
プロとしての定義 実は多様化している
音楽(歌手)で所得を得るというと、どこかのレコード会社・芸能事務所に所属して、活動するというイメージが今だに強いですが、実際には、そのような古くからある定義は既に崩れれてきています。つまり、音楽で所得を得るといっても、多様性があるのです。本業を持ちながらも、合間を見て、ライブやレコーディングなどの活動をしている方々もおられますし、自由にやればよいのです。ただ、プロというだけあって、お金を頂くことができる能力であることは必要です。要は、どのように効果的に、自分を売り出すかということが必要で、それが自分でてきるのなら、どこかの会社や事務所に所属する必要なんてありません。インディーズと呼ばれているかたも、実際、大手レコード会社に所属しているよりも、ずっと稼いでいます。なぜなら、自分で会社を作っていたり、自分でプロデュースしていることが多く、売り上げた利益からピンはねされることはありません。